B型の仕事って社会の役に立ってるの? 知られざる影響力

こんにちは、鈴の音です。
障害のある方が通う就労継続支援B型事業所。
そこではどんな仕事をしていて、社会の中でどんな意味を持っているのでしょうか?「本当に役に立っているの?」と感じることもあるかもしれません。
そんな気持ちに、私たちの現場からお応えします。

◇身近で多彩なB型事業所の仕事

就労継続支援B型事業所では、障害のある方が自分のペースで働けるよう、こんな仕事があります。

  • 農作業や清掃など、体を動かす作業
  • 軽作業(封入や袋詰めなど)
  • パンやお菓子づくり、カフェの運営
  • 手芸や雑貨づくり

「工賃」という形で支払われる報酬は、全国平均で時給250円ほど。鈴の音でも時給350円です。
決して十分とはいえませんが、自分の手で作ったものが「ありがとう」と受け取られる経験は、大きな励みになります。
それが、誰かの役に立っているという実感につながります。

◇鈴の音のグリーン部門と雑貨部門

鈴の音には「グリーン部門」と「雑貨部門」があり、それぞれに楽しくてやりがいのある仕事ができます。

・グリーン部門
植物栽培では、苗づくりや植え替え、水やりなどをています。
そして、インテリア木工では、その植物を板に取り付け、インテリアとして仕上げていきます。

・雑貨部門
ビーズを使ったアクセサリーや、インテリアや贈り物に人気のキャンドルを制作しています。
特に、鹿児島の火山灰や軽石を使ったキャンドルはユニークで好評です。
それぞれの活動に共通しているのは、楽しさや達成感を感じながら働けることです。丁寧に心を込めて作ったものが誰かのもとに届くことを思いながら、日々の作業に取り組んでいます。

◇「ありがとう」で感じる社会とのつながり

作った作品をイベントで販売したり、地域のお店に納品したりすることで、利用者さんは社会とつながっていると実感できます。
「かわいいですね」「ありがとう」と言ってもらえると、心がパッと明るくなります。「誰かが喜んでくれた」という経験が、小さな自信となって日々を支えてくれるのです。

◇やさしさが社会に届く

鈴の音で作られた雑貨やキャンドルは、地域の人たちの暮らしにそっと彩りを添えています。
大量生産にはない温かみや、手づくりならではの魅力は、受け取った人の心にもきっと届いているはずです。
「福祉の仕事だからこそできること」が、ちゃんと社会の中に根を張っている。
そんな誇りを持ちながら、今日もまたひとつ、心をこめて作品を作っています。そうして生まれた作品たちは、誰かの手に渡り、日々のくらしにやさしい彩りを添えているのです。