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「就労B型」って、なんで“働く場所”じゃなくて“福祉サービス”なの?

こんにちは、鈴の音です。
「就労継続支援B型」という言葉を耳にしたことはありますか? 年配の方の中には、「作業所」と呼ばれていた頃の印象を持つ方もいらっしゃるかもしれません。けれども今は、日々の暮らしに寄り添う“福祉サービス”として位置づけられています。
今回は、「就労継続支援B型」が“働く場所”ではなく“福祉サービス”として考えられている理由について、鈴の音の思いも交えてお伝えしていきます。

◇就労B型は「労働」ではなく「支援」の場

就労継続支援B型では、企業のように雇用契約を結ぶわけではありません。
利用者さんは従業員ではなく、福祉サービスを通じて支援を受ける立場です。
作業に対して支払われるのも給料ではなく「工賃」。
収入を得るためというより、活動の励みとして、B型事業所が支給しています。

◇福祉サービスだからこそ、一人ひとりに合った形で関われる

就労B型では、体調や生活状況に応じて参加の頻度や作業の量を調整できます。
週に1回だけの通所でも大丈夫。無理のないペースで取り組めるからこそ、生活リズムが整い、心と体の安定につながります。

◇心穏やかに過ごせる“居場所”であることが大切

作業の内容よりも、落ち着いて過ごせる空間や人とのあたたかいふれあいを重視しています。
福祉の専門職が関わり、利用者さんに「ここで過ごすと安心できる」と感じてもらえるような、あたたかな雰囲気づくりを大切にしています。

◇将来の選択肢も応援

希望すれば、就労B型に長く通い続けることもできます。
ほかには、体調や目標に応じて、A型や一般就労へと進む道も開かれています。
一人ひとりのタイミングを大切にしながら、必要なときにそっと背中を押せる――。就労B型は、そんな柔らかな支援の場です。

◇作業を通して“社会とつながる実感”を育む

就労B型では、作業や日々の活動を通して、社会の中に自分の居場所があると感じられます。
挨拶や会話、小さな気遣いといった関わりが、社会とつながる実感や、自信を育むきっかけになるのです。

◇鈴の音では、利用者さん一人ひとりを大切にする関わりを心がけています

私たちは、障がいのある方それぞれの暮らしを一緒に考えていきます。
「働くこと」も、「休むこと」も、利用者さんのペースで大丈夫。鈴の音が、あなたの“今”に寄り添う居場所になれたら嬉しいです。

鹿児島における就労継続支援b型事業所の全体像を確認したい方へ

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この記事を監修した人/サービス管理責任者:長谷 雄二
長谷 雄二

鹿児島市生まれ
高校卒業後YAMAHAでピアノ調律を学び13年間楽器店に勤務。
その後福祉と縁ができ24年、障害支援施設に勤務し、現在は就労支援継続B型鈴の音でサービス管理責任者として勤務中。
趣味は、釣り(チヌ釣り)・道の駅巡り