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「できない日」が「ダメな日」にならない場所―B型の本当の役割―

こんにちは、鈴の音です。
「今日はなんにもできなかったな…」そんなふうに感じてしまう日、ありませんか? でも、B型事業所は、そんな日でも安心して過ごせる場所です。
「できない日」が「ダメな日」にならないように。そんな私たちの思いを、今日はお届けします。

◇今日はうまくいかない、そんな日もある

心や体の状態は、毎日同じではありません。朝起きたときに「今日はなんだかしんどいな…」と感じることは、誰にでもあります。
たとえば、こんな日です。

・頭がぼんやりして、立ち上がるのもしんどい
・身体が重くて、着替えるのにすら時間がかかる
・気分が沈んで、人と顔を合わせたくない
・理由はないけれど、とにかく何もしたくない

◇できないときにこそ、不安や孤独を感じやすい

できる日と、できない日。その差があることは分かっていても、自分自身を責めてしまうもの。
特に障がいのある方は、体調や気分の波に加えて、過去の経験や周囲の目が気になり、「また迷惑をかけるのではないか」「受け入れてもらえないのでは」と不安を抱えやすいです。
言葉にできない気持ちが胸の中にたまっていくと、それだけで心が疲れてしまいます。
そんなときこそ、安心できる場所が必要です。

◇“ここにいること”が、明日につながる

誰にでも、「今日は座っているだけで精一杯」という日があります。
でも、無理なく過ごす時間が、心を少し落ち着けたり、次の一歩につながることもあります。
何もできなかった日に、「明日は少しできるかもしれない」という希望が見えることもあります。
B型事業所は、その小さな芽を見守り、育てていく場所でもあるのです。

◇がんばれない日も、どうか来てください

たとえ作業ができない日でも、どうぞ顔を見せてください。
「来てくれてありがとう」と、私たちは心からお迎えします。
誰かに合わせようとしなくてもいい。ゆっくり歩いても、止まってもいい。
「今日は鈴の音に来れた」という、それだけで本当によくがんばっていると思います。
鈴の音は、「がんばれなかった日」を「来てよかった日」に変えていける場所でありたいと願っています。

鹿児島における就労継続支援b型事業所の全体像を確認したい方へ

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この記事を監修した人/サービス管理責任者:長谷 雄二
長谷 雄二

鹿児島市生まれ
高校卒業後YAMAHAでピアノ調律を学び13年間楽器店に勤務。
その後福祉と縁ができ24年、障害支援施設に勤務し、現在は就労支援継続B型鈴の音でサービス管理責任者として勤務中。
趣味は、釣り(チヌ釣り)・道の駅巡り