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「できること」から始める目標の立て方

こんにちは、鈴の音です。

「働くことは大切だと思う。でも、うまくいかないことが続くと、自信がなくなる」
そんな声を、これまでにたくさん聞いてきました。

誰かに言われたから、なんとなく目指している目標。
がんばりたい気持ちはあるのに、空回りしてしまうこともあるかもしれません。

このコラムでは、「できること」から始める目標の立て方についてお話しします。
自分に合った目標が見つかると、毎日が少し軽くなったり、作業がちょっと楽しみになったりするかもしれません。

◇“ちょっといい”を選ぶ目標の立て方

「毎日通いたい」「もっと作業ができるようになりたい」――そんな理想を持つのは、とてもすてきです。
でも、いつも理想的な状態を保つのは難しいもの。体調や気分に波があるときは、「これなら今日はできそう」「ちょっとなら試してみようかな」と思える目標のほうが、長く続けやすくなります。

また、「こうなると疲れてしまう」「これをするとしんどくなる」など、自分の苦手なことを知っておくことも大切です。
やってみて「これは避けたほうがいい」と気づけたなら、次に目標を立てるときのヒントになります。

小さな達成が、自信の芽を育ててくれる

たとえば、「5日間連続で通う」より、「今週は2日来てみる」「1日の中で少しだけでも作業してみる」です。
まずは、無理なく達成できそうな目標を立てて、それをクリアしてみましょう。
達成できた実感が、自信の芽を育ててくれます。

「昨日より少し前に進めた」「苦手だった作業が、今日はちょっとだけ楽にできた」
そんな小さな成功を、自分の中でちゃんと認めていくことが、やる気につながります。

苦手なことから、ヒントが見つかる

目標を考えるときには、「やってみたいこと」だけでなく、「やるとつらくなってしまうこと」にも目を向けてみましょう。

たとえば、「長時間座っていると集中力が続かない」「人が多い作業場は疲れやすい」など、自分にとって難しいと感じるポイントを知っておくと、そのぶん、自分に合ったやり方や場所が見つけやすくなります。

苦手があるのは、悪いことではありません。それをきちんと理解して、苦手に配慮した目標を立てるのも大切です。
苦手なことを知っているからこそ、自分に合った働き方を見つけられるのです。

鈴の音では、一緒に考える時間を大切にしています

鈴の音では、月ごとのふり返りや、体調に応じた目標の見直しなどを取り入れながら、利用者さんと一緒に目標を考えています。

無理のない中にも、少しだけチャレンジのある目標を一緒に見つけていけるように。 これからも、スタッフとの対話の中で「自分に合った目標」を見つけるための、サポートをしていきます。

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この記事を監修した人/サービス管理責任者:長谷 雄二
長谷 雄二

鹿児島市生まれ
高校卒業後YAMAHAでピアノ調律を学び13年間楽器店に勤務。
その後福祉と縁ができ24年、障害支援施設に勤務し、現在は就労支援継続B型鈴の音でサービス管理責任者として勤務中。
趣味は、釣り(チヌ釣り)・道の駅巡り