こんにちは、鈴の音です。
地域の企業と福祉事業所が手を取り合うことで、思いがけない“新しい仕事”が生まれることがあります。今回は、そんなコラボレーションの可能性について、いくつかの例を交えながらご紹介します。
◇企業とのコラボで生まれる仕事のかたち
福祉事業所と地域企業が協力することで、お互いの強みを活かした新しい商品や仕事が生まれます。 このような取り組みは、福祉の現場に新たな役割や視点をもたらすきっかけにもなっています。
- ファッションアート連携(東京都): 利用者さんの描いたアートをTシャツやバッグのデザインに採用、ファッションブランドとの商品化や展示販売に発展。
- 和菓子コラボ(滋賀県): 福祉施設のアート作品が和菓子パッケージや風呂敷デザインに採用され、企業との共同開発商品として全国展開。
- 農福連携による茶園管理(静岡県): 障がいのある方が茶園管理やしいたけ栽培に参加し、生産・販売をおこなう実践的な農業連携モデル。
そのほかにも、商品のパーツや部品の組み立てを請け負ったり、企業が製造した素材を使ってオリジナル雑貨を制作したりと、地域ならではのコラボレーションや可能性が、各地で広がっています。
◇地域企業にとっての“メリット”もある
企業側にとっても福祉施設とのコラボは、“社会貢献”という枠を超え、実際のビジネスパートナーとしての価値を感じられる取り組みです。
地元とのつながりを大切にする企業にとっては、地域貢献として評価されます。さらには、手仕事の温かみや独創的な発想との出会いが、新たな商品づくりのヒントになることもあります。
◇コラボがもたらす、利用者さんへの変化
企業とのやり取りや評価が、利用者さんにとっても“社会とのつながり”を感じる体験になります。
仕事が誰かの役に立っていると実感できることは、自分自身の存在価値を再確認するきっかけにもなります。
また、職員と一緒に納期を意識して段取りを考えるなど、チームワークの力を育む場面も増えてきます。
「実際に売られるものをつくる」という意識が、仕事への誇りにつながり、企業の方から届く「ありがとう」の一言が、大きな自信を育ててくれます。
◇鈴の音も、これからの“つながり”を大切にしていきます
鈴の音では、アクセサリーやキャンドルづくりに加えて、木材に植物を板付けするインテリア木工など、多彩な自主製品づくりをおこなっています。日々のものづくりの中で育まれているのは、丁寧な手しごとと、それを楽しむ気持ちです。
今後、地域の企業と出会い、思いを共有しながら、何か新しい形の仕事が生まれていくとしたら——それは、鈴の音にとっても大きな刺激となり、新たな可能性をひらくきっかけになると感じています。
小さなやりとりの積み重ねが、やがて信頼につながることを願って。
私たちは、ものづくりの現場から、そんな“つながり”を少しずつ広げていきたいと考えています。
鹿児島における就労継続支援b型事業所の全体像を確認したい方へ
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