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B型利用者のリアルな声!「ここが良かった」「ここが大変」

こんにちは、鈴の音です。
B型事業所に通う利用者さんたちは、それぞれのペースで、いろんな思いや経験を重ねながら日々を過ごしています。
今回は、そんな中で利用者さんが感じた喜びや戸惑いを通して、B型事業所でのリアルをいくつかご紹介していきます。

◇B型事業所で感じた“うれしかったこと”

B型事業所に通い始めてよかったと感じるポイントは、人それぞれです。いくつかの例を紹介します。

・毎日通うことで生活にリズムができた(ゆうじさん・30代)
ゆうじさん(30代・仮名)は、対人関係に不安を感じやすく、長く引きこもりがちでした。そんな生活から一歩を踏み出すために、B型事業所を利用しています。毎日通える場所があることで、生活にリズムが生まれ、「朝起きて、出かける理由があるだけで気持ちが違うんです」と笑顔を見せてくれました。

・自分のペースで取り組める安心感(さきさん・20代)
さきさん(20代・仮名)は、周囲の刺激に敏感で、人の多い場所や騒がしい環境では集中できません。
それでも、ひとつの作業にじっくり取り組むことは得意で、「ここは、自分のペースで作業ができるのが嬉しい」と話します。
プレッシャーを感じることなく、落ち着いた環境が、彼女にとって大きな安心につながっています。

・スタッフとの会話が心の支えに(まさこさん・50代)
まさこさん(50代・仮名)は、気持ちが不安定になりやすく、ひとりで過ごすのが生活の負担になることがあります。
「スタッフさんがよく声をかけてくれて、ひとりじゃないって思える」と話してくれる彼女は、日々のちょっとした会話や気配りが、心の支えになっているようです。

◇慣れるまでに時間がかかったこと

最初からすべてがスムーズだったわけではありません。利用者さんたちは、それぞれの不安や戸惑いを抱えながらも、少しずつ慣れていきました。

・環境の変化に戸惑いがあったけれど(たけしさん・40代)
たけしさん(40代・仮名)は、慣れない環境に強い不安を感じやすく、新しい場所や人との関わりでは、言葉が出にくくなったり体がこわばってしまうこともあります。
「通い始めのころは、知らない人ばかりで緊張していました」とふり返ります。
それでも、スタッフの温かな声かけと、毎日の小さな積み重ねにより、今では人との距離感を保ちながら、自分なりに過ごせるようになってきました。

・作業を覚えるのに苦労したけれど(あやさん・30代)
あやさん(30代・仮名)は、手順を理解したり覚えたりするのに時間がかかり、新しい作業にはなかなか取り組めません。
「作業の手順を覚えるのが最初は難しかったけど、同じことを何度も優しく教えてくれて助かりました」と話してくれました。できなかったことが、できるようになる喜びが、日々の励みになっているようです。

◇安心して過ごせる場所を目指して
スタッフは、利用者さんの不安や緊張を和らげるために、無理のない関わり方や、その日の体調に合わせた配慮を大切にしています。
鈴の音では、利用者さんが自分らしく過ごせるよう、一人ひとりの気持ちに耳を傾け、そっと寄り添う支援を大切にしています。「やってみようかな」と思えたときに、安心して踏み出せる場所でありたい——そんな思いを胸に、日々の時間をともにしています。

鹿児島における就労継続支援b型事業所の全体像を確認したい方へ

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この記事を監修した人/サービス管理責任者:長谷 雄二
長谷 雄二

鹿児島市生まれ
高校卒業後YAMAHAでピアノ調律を学び13年間楽器店に勤務。
その後福祉と縁ができ24年、障害支援施設に勤務し、現在は就労支援継続B型鈴の音でサービス管理責任者として勤務中。
趣味は、釣り(チヌ釣り)・道の駅巡り