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B型から一般就労へ—その時に必要なこととは?

こんにちは、鈴の音です。
今回は、B型事業所を利用されている方が一般就労へと進む際に、どんな準備や気持ちが大切になるのかについてお話しします。
それぞれの進み方に正解はありませんが、一歩踏み出すときのヒントになれば嬉しいです。

◇B型事業所で育まれる自信とコミュニケーション力

B型事業所では、体調や気分に合わせて自分のペースで働ける環境があります。
その中で得られるのは、働くリズムと、少しずつ積み重ねていく自信です。失敗も大切な学びのひとつとして糧にしながら、自分なりに前に進んでいける場でもあります。
作業を通じて得た成功体験や、仲間との関わりの中で育まれるコミュニケーション力も、一般就労を目指すうえでの大きな土台になります。

◇ステップアップは“やる気”と“評価”がそろったとき

「もっと働きたい」「自分の力を試してみたい」と感じたとき、それは一般就労に向けた前向きなサインです。
ただし、やる気だけでなく、職員など周囲の客観的な評価も大切です。
スキルや生活リズムの状態を一緒に確認しながら、次のステップを考えていきましょう。

◇“働きたい”気持ちをカタチにするための準備

一般就労では働く環境や人間関係が大きく変わるため、事前の準備が欠かせません。
以下のようなことを意識しておくと、スムーズなスタートにつながり、安心して働き続けるための土台になります。

  • 職場のルールや時間の使い方を事前に理解しておく
  • 通勤手段や通勤時間を確認し、無理のない生活リズムを整える
  • 自分の体調や特性、得意なことや苦手なことを整理する
  • 仕事に影響する点について、どのように伝えるかを考えておく

◇自分に合った進み方を選ぶ

準備の進め方には、さまざまなスタイルがあります。たとえば、人に相談しながら進める人もいれば、一人でじっくり考えて整理する人もいます。
「支えてもらう」ことと「自分でやってみる」ことのバランスを、自分に合った形で見つけていきましょう。
それが何よりの力になります。

◇ 鈴の音が大切にしている“一歩ずつ”の支援

鈴の音では、一般就労を目指す利用者さんに対して、実習や見学の調整、就労先との橋渡しなど、さまざまな支援をおこなっています。
急がず一歩ずつ、一人ひとりのペースを尊重します。
就労に進もうとしたけれど、「まだ準備が足りない」と立ち止まることもあるかもしれません。そんなときも焦らず、一緒に考え直します。
「ここで準備してきた」という安心感を胸に、新しい環境へと羽ばたいていける場所でありたいと願っています。

鹿児島における就労継続支援b型事業所の全体像を確認したい方へ

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この記事を監修した人/サービス管理責任者:長谷 雄二
長谷 雄二

鹿児島市生まれ
高校卒業後YAMAHAでピアノ調律を学び13年間楽器店に勤務。
その後福祉と縁ができ24年、障害支援施設に勤務し、現在は就労支援継続B型鈴の音でサービス管理責任者として勤務中。
趣味は、釣り(チヌ釣り)・道の駅巡り