こんにちは、鈴の音です。
「この先、どんな働き方が残るんだろう?」そんな話をよく見聞きするようになりました。
AIやロボットの進化が進む中、福祉の現場でも少しずつ働き方の変化が見られます。
中でもB型事業所は、新しい働き方の可能性をひらく場所として注目されています。今回は、そんなB型事業所の“これから”について、少しだけお話しします。
◇働くことを見つめ直せるB型事業所
B型事業所とは、障がいのある方が、一般企業での就労がむずかしい場合に、自分のペースで作業に取り組める福祉の場です。
といっても、ただ「働く練習の場所」というだけではありません。一人ひとりの「できること」や「やってみたい」に寄り添いながら、「働くってなんだろう?」を一緒に考え、育てていく場所です。
◇ものづくりや地域とのつながりが広がる今のB型事業所
最近では、取り組める仕事の種類もどんどん広がっています。インテリア木工や手づくり雑貨の制作、植物の栽培に加えて、カフェでの簡単な調理補助や、データ入力などのパソコン作業を行う事業所もあります。
「得意」や「好き」が仕事になる世界が、少しずつ広がっているのです。また、地域とつながるイベントに参加したり、SNSを使って作品を紹介したりと、「外」とのつながりも深まっています。
支援する側とされる側ではなく、ともに考え、ともに形にしていく。そんな空気が、少しずつ、でも確実に芽吹いてきています。
◇安心して働き続けることも、ステップアップすることもできる福祉のかたち
福祉は「守られる場所」というイメージがあるかもしれません。でも、これからの福祉は「可能性を育てる場所」へと変わっていくはず。働くことが自信になり、生きがいにつながり、そして少しずつ社会へと広がっていく。B型事業所には、そんな未来を支える力があります。
もちろん、一般就労を目指す道もあれば、ここでずっと安心して働く道もあります。どちらも、その人にとっての“正解”です。
◇鈴の音では、ひとりひとりの「できた!」が毎日を照らしています
鈴の音では、ビーズでキラキラした指輪を作る人、植物に水をあげる人、木の香りを楽しみながら作業する人など、それぞれが自分のペースで過ごしながら、小さな達成感を重ねています。「できたね!」の言葉に笑顔が咲く、その瞬間が、何よりの宝物。AIや機械化が進んでも、人の手でつくるあたたかさや、誰かの役に立つという実感、地域とのつながりの中で生まれる価値は、これからもなくなることはありません。B型事業所のしごとは、そんな“人らしい働き方”を未来につないでいくものだと、私たちは信じています。