こんにちは、鈴の音です。
福祉サービスには「日中活動」と「B型就労」という、目的や内容の異なる2つの支援があります。日中活動は、生活のリズムを整えることを目的に、外出や交流を通じて社会とのつながりを築く活動。
B型就労は、軽作業を通して意欲やスキルを育てながら、自分のペースで働く経験ができる場です。
今回は、この2つの福祉サービスについて、分かりやすくご紹介します。
◇生活のリズムを整える「日中活動」
日中活動の目的は、生活のリズムを安定させることです。
外に出たり人と関わったりして地域とのつながりを築き、心身ともに無理のないペースで日々を過ごせるように支えます。
ここでは、具体的にどのような活動があるのかを見ていきましょう。
- 外出や交流を通じて毎日のリズムを整える
自宅にこもりがちにならないように、日中に外に出て人と交流したり、何かに取り組んだりします。社会との接点を通じて、心身の健康維持や生活の安定につなげる大切な時間です。 - 地域の支援施設で取り組むレクリエーションや創作活動
日中活動は、主に地域活動支援センターや生活介護事業所などでおこなわれています。レクリエーションや創作活動、軽作業や散歩、買い物など、多彩な内容が含まれます。 - 安心して通えるように整えられた支援体制
日中活動は、「これなら通えそう」と思えるような環境が整えられています。障がいのある方で、日中を過ごす場を必要としている方が対象です。無理のないペースで参加できるよう、スタッフが見守りながら支援をおこないます。
◇B型就労は「働くこと」を通じた支援の場
B型事業所では、日々の作業の中で、自然と生活リズムが整い、意欲やスキルも少しずつ育まれていきます。
働くことそのものをゴールにするのではなく、その過程を支援として位置づけ、日々の充実や次のステップにつなげていく場です。
- 日々の作業に取り組むことで仕事への意識が育つ
「仕事」としての意識づけを大切にしながら、無理のないペースで作業します。その過程で、少しずつ働く意欲やスキルが育まれていくのです。 - 努力の積み重ねが収入につながる喜びに
B型事業所では、作業に応じて工賃が支払われます。金額はさまざまですが、努力の成果が収入につながることは大きな励みになります。 - 目標に応じた無理のない働き方が選べる日中活動が「生活の充実」が主な目的なのに対し、B型就労は「作業を通じた支援」が特徴です。ステップアップして一般就労を目指す方もいれば、無理のない範囲で長く働くことを希望する方もいます。
◇選ぶポイントは「目的」と「希望」
「日中活動」と「B型就労」のどちらが合っているかは、目的やその人の希望によって異なります。ここでは、選ぶ際のポイントを整理してみましょう。
- 自分に合った過ごし方を見つけるために
何をしたいのか、どんな時間を過ごしたいのか。そんな気持ちに向き合うことから、ぴったりの場所選びが始まります。 - 生活リズムや体調も大切な判断材料
体力や通所の頻度、たとえば朝の準備に時間がかかる方や午後からの活動が合う方など、生活のペースも大切な判断材料です。無理なく通えるかどうかも含めて考えましょう。 - 相談や体験を通じて自分に合う場を見つける
地域の相談支援専門員や市町村の窓口に相談したり、見学や体験をすると、より自分に合った選択がしやすくなります。
◇鈴の音では「働く一歩」を応援します
鈴の音は、B型事業所として、アクセサリー制作やキャンドルづくりなどの活動をしています。
「できた」「嬉しい」「またやってみたい」という気持ちを大切にした支援です。
まずは一歩から。私たちと一緒に、「働く喜び」を見つけてみませんか?