こんにちは、鈴の音です。
B型事業所の利用を考えるとき、家族として「何ができるんだろう」と悩むことはありませんか? 障がいがあるからといって、進む道はひとつではありません。
でも、もしB型事業所が「今のご本人にとって安心して歩き出せる場」になりそうなら、家族がそっと背中を押してあげることも、大きな応援になります。
無理なく、あたたかく、ご本人を支えていくために――今回は、家族ができる応援のかたちについて、一緒に見つめてみましょう。
◇ご本人の気持ちを大切にすることが最初の一歩
B型事業所の利用は、ご本人の「やってみたい」という気持ちが何よりの原動力になります。
通所について話すときも、「行かせる」ではなく、「行ってみたい」という気持ちを引き出す関わり方が大切です。
たとえば、ご本人が関心を持ちそうな活動やテーマを、自然な会話の中で話してみることで、ご本人の中に小さな関心が芽生えることもあります。
◇家族が感じる不安や心配も、自然なこと
通い始める前も、通い始めたあとも、家族として「本当に大丈夫かな」「うまくなじめるかな」と不安になることはあるでしょう。
それは、自然な気持ちです。そんなときは、以下のような信頼できる支援者に気持ちを話してみるのも、ひとつの方法です。
- 支援員(B型事業所などに勤務)
日々の様子を一番近くで見てくれている存在。 - 相談支援専門員
ご本人に合った福祉サービス(就労支援や生活支援など)を一緒に考えていく専門職。B型以外の選択肢については、後の章でご紹介します。 - 自治体の障がい福祉担当窓口の職員
公的な視点から制度や支援内容を案内してくれる。 - 学校の先生や特別支援教育コーディネーター
学生の方の場合に心強い相談先。 - 地域包括支援センターの職員
ご家族の悩みに寄り添ってくれる地域の窓口。 - 家族会や保護者会
同じ立場の方と出会える場所。経験や思いを共有でき、安心感や新たな気づきにつながることも。
話す相手やタイミングによっては、合わないと感じることもあるかもしれません。 そんなときは無理をせず、安心して話せる人を探すことが大切です。
◇利用開始後の見守りは、無理に聞かず見逃さない
ご本人が帰宅したとき、「今日はどうだった?」と聞きたくなる気持ちはよくわかります。つい聞いてしまって、めんどうがられることもあるかもしれません。
無理に聞き出さないことは大切です。
ただ、話したそうな様子を見逃さないことも、やさしい見守りのひとつです。
話したいタイミングに気づいてあげられると、ご本人も「ちゃんと見てくれているんだ」と安心できます。
自分のペースで話し出せる空気は、自己肯定感や信頼感を育てます。
◇B型以外にも、選べる選択肢があります
ここで紹介するのは、すべて福祉サービスとして位置づけられている支援の場です。
ご本人の希望や状況に合わせ、どのサービスを利用して今後どのように過ごしていくかを、相談支援専門員と一緒に考え、計画を立てます。
これらのサービスを利用するのに必要な「サービス等利用計画」の作成も、相談支援専門員の大切な役割のひとつです。
- A型事業所
雇用契約のある働き方。 - 生活介護
日常生活を支える通所サービス。 - 自立訓練(生活訓練)
生活スキルを育てる訓練の場。 - 地域活動支援センターなど
人とのつながりを持つきっかけづくり。 - 放課後等デイサービスやショートステイなど
年齢や暮らしの状況に応じた支援もあります。
ご本人の状況に応じて、居宅介護やグループホームなど、他のサービスと組み合わせることもできます。
B型事業所も、そうした選択肢のひとつです。
◇鈴の音は、ご家族のそばにもいます
鈴の音では、利用者さんはもちろん、ご家族とのつながりも大切にしています。
「こんなとき、どう接したらいいの?」「これは心配しすぎ?」など、小さな不安でもどうぞお気軽にご相談ください。
一緒に悩み、一緒に考えることは、私たちの役割のひとつです。
ご本人が笑顔で通えるように。ご家族が安心して見守れるように。
鈴の音は、これからも寄り添ってまいります。