朝「外出がつらい」と感じた日の、自分の守り方

こんにちは、鈴の音です。

朝、起き上がれないほど体が重たい。気分が沈み込んで、人に会うのが怖い。
そんなふうに「今日は外出が難しい」と感じる日が、訪れることもあります。
けれど、それは決して怠けでも、弱さでもありません。
今回は、外出が難しいと感じる日の心の持ち方や、すごしかたのヒントをご紹介します。

動き出せない朝は、体や心が限界を知らせるサイン

朝に体が動かない、自分でも理由がよくわからない――そんなときには、いくつかの具体的なパターンがあるようです。

  • 朝から頭がぼんやりして、身支度にすごく時間がかかる
  • 人に会うのが怖くて、玄関を出るだけで精一杯
  • 前日に無理をしすぎたら、翌日はまったく動けない

こうした反応は、外とのつながりを持とうとするときに、障がいの特性による心身の疲れや不安が強く表れるかたちです。
体や心が限界を知らせてくる、大切なサインと考えられます。

感覚の過敏さや気分の波が行動に影響する

通所や外出が難しいと感じるとき、その背景には「なんとなく」では済まない理由があります。
ここでは、見えにくいけれど確かにある原因の一部をご紹介します。

  • 感覚過敏で、天気や音、光に左右されやすい
  • 気分の浮き沈みが激しくて、朝にならないと自分の状態がわからない
  • 予定の変更や、いつもと違う作業への不安が強く出る

こうした状態の背景には、本人にも説明しづらい体調の波や、不安の大きさがあります。
それらが重なると、身動きが取れなくなってしまうのです。

外出できない日の自分の整え方

「今日は少し気分が重たいけど、何かできるかな…」そんなときのために、おすすめのすごし方をいくつかご紹介します。

・体がだるくて動けないとき → 音楽を聴いてみる
好きな歌を1曲流すだけで気分がほぐれることも。

・気持ちがそわそわして落ち着かない → あったかい飲み物をゆっくり飲む
コップを両手で包んで、深呼吸。好みの温かい飲み物なら何でもOKです。お茶や白湯、紅茶など、あなたが安心できるものを。

・人と関わることに抵抗がある → 窓を開けて外の空気にふれてみる
外に出て人と関わりたくなくても、外気の流れを感じることで「閉じこもっている」感覚が少しやわらぎます。

・考えが止まらなくなったとき → 静かな場所で軽く体を動かすか、感覚を落ち着けるものを手に取ってみる
散歩やストレッチなど、できる範囲で体を動かすと頭が休まりやすくなります。
難しい場合は、香りや触感など、五感に意識を向けて気持ちを切り替えるのもひとつの方法です。

・不安やモヤモヤが止まらない → 紙に書き出してみる
気持ちが混乱しているときは、不安やモヤモヤの理由を言葉にしてみましょう。
書きながら確認することで、感情や考えが少しずつ整理されていきます。

無理に元気を出そうとしなくても、“これならできるかも”と思えたことから始めてみましょう。
それが、心と体を回復に向かわせる最初の一歩になるかもしれません。

あなたの「今日はここまで」を、鈴の音は受けとめます

鈴の音では、「来ないとだめ」ではなく、「来られる形」を一緒に考えていきます。たとえば――

  • 午後からだけ来る
  • 人の少ない時間に来る
  • 今日は作業はせず、水やりだけする

そんな関わり方でも、立派な“通所”のかたちです。

途中で帰る日があっても、黙って座っているだけの日があっても大丈夫。
あなたの「今日はここまで」を、私たちは大切に受けとめます。
無理のない一歩を重ねながら、「また行ってみよう」と思える日が来るように。
鈴の音は、そんなあなたのそばにいます。