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感じてつくる、未来へつながるワークショップ

こんにちは、鹿児島市のB型就労支援事業所「鈴の音」です。

みなさんは「ワークショップ」と聞いて、どんなイメージを持ちますか? ちょっと堅そう…と思われるかもしれませんが、実はとても自由で楽しい活動です。

障がいのある方にとって、自分の未来を想像し、表現する時間は、新たな一歩のきっかけになることもあります。全国で実際に行われているワークショップの事例をもとに、その魅力をお届けします。

体験から学ぶ“ワークショップ”という場

ワークショップとは、参加者が主体となって体験を通して学んだり気づきを得たりする場のことです。ものづくり講座、演劇、ダンス、トークセッションなど、その形はさまざま。共通しているのは、正解が決まっておらず、自分の感じたことや考えたことを表現するプロセスを大切にする点です。

福祉の現場でも、楽しみながら自己理解を深めたり、他の人とやわらかくつながったりする機会として、ワークショップが活用されています。

実例①:演劇で心を動かすワークショップ

三重県のB型事業所では、俳優を招いた演劇ワークショップが開催されました。台本の読み合わせではなく、即興で体を動かしたり、声を出したりしながら、自分の内面を自由に表現する体験です。

言葉にするのが苦手でも、動きや表情を通じて思いを伝えることができるのが、演劇の魅力。福祉分野での演劇ワークショップは、自己表現の幅を広げる取り組みとして注目されています。

実例②:革でつくる、世界にひとつの恐竜

大阪府では、革を使った恐竜づくりのワークショップがおこなわれました。道具を使わず、自分の手で革を切って貼り合わせ、ユニークな恐竜を完成させるという体験です。

このワークショップでは、創作を楽しむだけでなく、手先の訓練や集中力アップにもつながったとのこと。作った恐竜たちを並べてみると、表情や形にそれぞれの個性があらわれていて、見比べる楽しさもあったようです。

実例③:「無理なく働く」を考える“超短時間雇用”のワークショップ

東京都では、週20時間未満の働き方とされる「超短時間雇用」をテーマにしたワークショップが開催されました。専門家をゲストに迎え、参加者それぞれが「自分に合った働き方」について考え、意見を交わす場となりました。

参加者からは「自分の仕事への向き合い方がわかった」「他の方の意見から学びがあった」といった感想も寄せられており、「無理なく働く」という視点に新たな気づきを得る機会になったようです。

日々の表現が育てる未来へのまなざし

「ワークショップ」という言葉から、特別なイベントや大がかりな活動を思い浮かべる方もいるかもしれません。けれど実際には、日々のなかにある「つくる」「語る」「感じる」といったささやかな体験こそが、ワークショップの本質です。

鈴の音では、ビーズアクセサリーやキャンドルづくり、筆文字、陶芸など、日々の創作活動を通して、利用者の皆さんが自分の感性や思いを自由に表現しています。アートの里 彩でも、それぞれの個性が作品に表れ、静かに輝いています。

こうした表現のひとつひとつが、未来へのまなざしを育む土台になっているのです。

鹿児島における就労継続支援b型事業所の全体像を確認したい方へ

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